キャッシュレス決済が急速に普及する現代において、店舗の決済手段を拡充することは集客や売上アップに不可欠です。なかでも近年利用者が急増しているのがQRコード決済です。
本記事では、店舗経営者や導入担当者に向けて「QRコード決済とは」何か、その仕組みや種類、導入のメリット・デメリット、そして効果的な導入方法をわかりやすく解説します。
1. QRコード決済とは?仕組みと普及の背景
QRコード決済とは、スマートフォンにインストールした専用アプリを使って、商品やサービスの代金を支払うキャッシュレス決済方法の一つです。 クレジットカードや電子マネーのように専用の決済端末を必ずしも必要とせず、スマートフォンとインターネット環境があれば手軽に導入できるのが最大の特長です。
近年、政府によるキャッシュレス推進政策や各事業者のポイント還元キャンペーン、そして新型コロナウイルス感染症による非接触ニーズの高まりを背景に、利用率、決済額ともに急速に成長しています。
2. QRコード決済の2つの支払い方式
店舗での決済方式には、主に以下の2種類があります。
QRコード決済の支払いスタイル |
詳 細 |
| ユーザースキャン(店舗提示)方式 | 店舗側がレジ等に提示したQRコードをお客さまが自身のスマートフォンで読み取り、金額を入力して支払う方式です。店舗側は紙やPOPを設置するだけで済むため、初期費用や手間がほとんどかからないのが利点です。 |
| ストアスキャン(顧客提示)方式 | お客さまが自身のスマホのアプリ上に表示したQRコードを、店舗側が専用のバーコードリーダーやタブレットなどの端末で読み取って決済を行います。店舗側は読み取り端末を用意する必要がありますが、お客さまが金額を入力する手間がなく、スピーディーに会計が完了するのが特長です。 |
3. QRコード決済の3つの決済方法(お金の引き落とし方)
お客さまが利用する決済アプリには、お金の引き落とし方によって、以下の3つの種類があります。
QRコード決済時の引き落とし方 |
詳 細 |
| 前払い(プリペイド)方式 | 事前に銀行口座やクレジットカード、ATMなどからアプリへ残高をチャージして支払う方法です。使い過ぎを防げることもあり、最も普及しています。 |
| 即時払い(デビット)方式 | アプリに登録した銀行口座から、決済と同時にリアルタイムで代金が引き落とされる方法です。 |
| 後払い(ポストペイ)方式 | アプリに登録したクレジットカードの利用代金として、後日まとめて請求されます。 |
4. 店舗がQRコード決済を導入するメリット
店舗がQRコード決済を導入することで、以下のような大きなメリットが得られます。
メリット |
詳 細 |
| 初期費用&決済手数料が安い | 専用端末が不要なユーザースキャン方式なら初期費用を安く抑えられます。また、決済手数料もクレジットカード(通常3%以上)と比較して、1%〜2%台と低めに設定されていることが多いです。 |
| 会計業務の効率化 | 現金の受け渡しやお釣りの計算が不要になり、レジの会計スピードが上がります。これにより、レジ締めの時間短縮や入力ミスの防止など、スタッフの負担が大幅に軽減されます。 |
| 集客力の向上と新規顧客の獲得 | 各社が実施するポイント還元キャンペーンを目当てに来店するお客さまをターゲットにできます。また、AlipayやWeChat Payといった海外の決済サービスに対応すれば、インバウンド(訪日外国人観光客)の集客にも直結します。 |
5. 導入前に知っておきたいデメリット、注意点
前項の通り、さまざまなメリットがありますが、導入時には以下の点に注意が必要です。
留意点 |
詳 細 |
| 入金サイクルと振込手数料の確認 | 売上金が店舗の口座に振り込まれるまでの期間は、契約したサービスごとに異なります。翌日入金のものから月1回まで、頻度やタイミングもそれぞれ異なるため、キャッシュフローに影響がないか、確認が必要です。また、特定の銀行口座以外を指定すると、振込手数料がかかる場合があります。 |
| セキュリティと不正対策 | ユーザースキャン方式の場合、店頭のQRコードの上に偽物のシールを貼られて売上を騙し取られる「すり替え詐欺(ステッカー詐欺)」のリスクがあります。スタッフの目の届く場所にコードを設置する、決済完了画面を必ず確認するといった店舗側の対策が必須です。 |
| 通信環境への依存 | スマートフォンとネット回線を利用するため、通信障害や電波の悪い場所、あるいはお客さまの端末の充電切れの際に利用できなくなるリスクがあります。 ※一部オフライン対応サービスもあります。 |
6. 効果的な導入方法:決済代行サービスの活用
PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイなど、主要なQRコード決済サービスの提供元企業は数多く、これらの企業と店舗が1社ずつ個別に契約するのは審査の手間がかかり、入金管理も複雑になってしまいます。
そこでおすすめなのが、「決済代行サービス」を利用して複数のQRコード決済を一括導入する方法です。 楽天ペイ(実店舗決済)、Square、STORES 決済、SBペイメントサービス、DGフィナンシャルテクノロジーなどが提供するマルチ決済サービスを活用すれば、1つの端末やシステムで複数のQRコード決済はもちろん、クレジットカードや電子マネーにも対応できます。売上管理や入金サイクルも一本化できるため、店舗の管理負担が大幅に軽減され、非常に効率的です。
7. まとめ
「QRコード決済とは」、コストを抑えながら店舗の業務効率を改善し、新たな顧客層を呼び込む強力なツールです。自店舗のオペレーションや顧客層に合った最適な決済代行サービスを選定し、ぜひキャッシュレス化によるビジネスの成長を実現してください。
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