店舗や企業を運営し、スタッフを雇用する上で欠かせないのが給与計算です。そして、その給与計算を正確に行うためには、日々の「タイムカード計算」が非常に重要となります。
本記事では、エクセルや電卓を使って無料で「タイムカード計算」を行う方法や、労働基準法に基づく注意点、さらに業務を大幅に効率化する勤怠管理システムについて解説します。
1. タイムカード計算の基本と法律上の注意点
給与計算に直結するタイムカード計算は、以下のような法律(労働基準法)のルールに則って正確に行う必要があります。
給与計算時の留意事項 |
詳 細 |
| 労働時間は「1分単位」で計算 | 労働時間に対する賃金は全額支払う義務があり、15分や30分単位で切り捨てることは法律違反となります。実態に即して1分単位で集計することが必須となります。ただし、1ヶ月の合計時間に対して、30分未満を切り捨て、30分以上を1時間に切り上げる処理のみ例外的に認められています。 |
| 割増賃金を正しく計算 | 法定労働時間(1日8時間または週40時間)を超えた時間外労働や、深夜(22時〜翌5時)、法定休日に労働した場合は、それぞれ25%以上、35%以上の割増賃金が発生します。管理監督者であっても深夜労働の割増賃金は発生するため、タイムカード計算が必要です。 |
| タイムカードは5年間保管 | タイムカードなどの労働関係書類は、トラブル時の証拠や労働基準監督署の調査に備え、5年間の保管が義務付けられています。 |
2. 無料でできるタイムカード計算の方法
手作業での手集計は時間がかかりミスも起きやすいため、以下の無料ツールを活用するのがおすすめです。
有効活用したい無料ツール各種 |
詳 細 |
| エクセル(表計算ソフト)の活用 | 勤怠管理システムを導入せず無料で利用でき、事前に関数を組み込んだテンプレートを作成しておけば、打刻時間を入力するだけで自動集計が可能です。タイムカードの紙保管が不要になり、給与計算へのデータ連携もしやすくなります。ただし、入力ミスや関数の破損、法改正時の手動アップデートに注意が必要です。 |
| 補助的に電卓を活用 | 時間の計算に対応した電卓がなくても、一般的な電卓で計算が可能です。「19:00退勤、9:00出勤」なら「1900-900=1000」で10時間。「19:00退勤、8:30出勤」なら「1900-830=1070」となり、下2桁が60を超える場合は40を引いて「1030(10時間30分)」と計算できます。打ち間違いを考慮のうえ、補助的に用いるのがおすすめです。 |
3. 表計算ソフトでタイムカード計算を行う手順
表計算ソフトを使ってタイムカード計算をする場合の具体的なステップは、以下の通りです。
表計算ソフトによるタイムカード計算を行う手順 |
詳 細 |
| 1)勤怠情報の取り込み | 紙のタイムカードなどの情報を表計算ソフトに転記します。 |
| 2)打刻漏れやエラーの確認 | スタッフの打刻忘れや入力ミスがないかを確認し、漏れがあった場合は修正します。 |
| 3)労働時間の集計 | 出勤日数分の総労働時間を算出し、そこから1日の超過勤務時間、深夜労働時間、休日労働時間、週の超過勤務時間などを細かく分けて集計します。 |
| 4)給与計算担当への共有 | 集計が完了したデータを、経理や社労士などの給与計算担当者に共有します。 |
4. ミスを防ぐ!「勤怠管理システム」で効率化
エクセルなどでのタイムカード計算はコストがかからない反面、どうしても手入力の手間やヒューマンエラーのリスクが伴います。
そこでおすすめなのが「勤怠管理システム」の導入です。システムを利用すれば、スタッフの打刻データが自動で蓄積され、複雑な時間外労働なども自動集計されるため、タイムカード計算の手間が大幅に削減されます。また、打刻漏れなどのエラーを検知してくれたり、法改正にも自動でアップデート対応してくれたりするメリットがあります。
例えば、Square POSレジに付帯する勤怠管理機能や、Airシフトのようなクラウド型サービスを活用すれば、低コストまたは無料で効率的なタイムカード計算が可能です。給与計算システムとワンクリックで連携できるものも多いため、バックオフィス業務全体の効率化につながります。
5. まとめ
タイムカード計算は、従業員への正確な給与支払いと法令遵守のために欠かせない重要な業務です。無料で始めたい場合はエクセルや電卓を賢く活用し、さらに業務負担を減らし、データの精度を高める場合には勤怠管理システムの導入を検討しましょう。自店舗に合った方法で、ミスのない効率的なタイムカード計算を実現してください。
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