消費者の購買行動の約87%は、店舗の売り場で決定されると言われています。つまり、「売れるディスプレイの仕方」を工夫することは、商品の魅力を伝え、お客さまの購買意欲を高めるための最も効果的な手段です。
本記事では、店舗の売上アップに直結する「売れるディスプレイの仕方」について、基本的な考え方から具体的な陳列テクニックまでを解説します。
1. 売れるディスプレイの仕方:3つの基本ポイント
ディスプレイを作る前に、まずは売り場づくりの土台となる以下の基本を押さえましょう。
ディスプレイを行ううえでの留意点 |
詳 細 |
| テーマを明確にする | ターゲット層を絞り、季節のイベントや店舗のコンセプトに合わせたテーマを設定します。誰に向けた、どんな商品を取り揃えたのかが一目で分かる売り場を目指しましょう。 |
| 配色に色相環を活用する | お客さまに与えたい印象に合わせて色を選びます。同系色でまとめると落ち着いた印象になり、補色(反対色)を組み合わせるとメリハリが出て目立ちやすくなります。 |
| お客さまの視点と動線を考慮する | 店舗の入り口正面やレジ前、通路のエンド(両端)など、お客さまの視線が集まりやすい動線上にディスプレイを設置し、自然な回遊を促すことが重要です。 |
2. 売れるディスプレイの仕方:商品陳列6つのテクニック
実際に商品を並べる際に取り入れたい、効果的な陳列テクニックを以下にまとめました。
ディスプレイのテクニック各種 |
詳 細 |
| ゴールデンゾーン(ゴールデンライン)に配置 | お客さまが最も見やすく、手に取りやすい高さ(約85cm〜150cm)には、主力商品や一番売りたい商品を陳列します。 |
| 陳列面(フェイス)を増やす | 売りたい商品はパッケージの正面を多く見せることで視認率が上がり、売上増加に直結します。 |
| 中央または右側に配置 | 人の視線は左上から右下へ「Z」を描くように流れる傾向があるため、特に右側は注目されやすいエリアです。 |
| 重さや価格で上下を決める | 安全性と心理的効果を考慮し、軽くて高価なものは上段へ、重くて安価なものは下段へ配置します。 |
| 売れる商品で挟み込む(サンドイッチ陳列) | 売りたい商品(注目度が低いもの)を、売れ筋の人気商品で挟むことで、自然と視線を集めることができます。 |
| 関連商品をまとめる(グルーピング) | 用途やカテゴリが似ている商品を近くに配置し、「おうちパスタセット」のように使用シーンを想像させることで、「ついで買い(関連商品陳列)」を誘発します。 |
3. 売れるディスプレイの仕方:代表的な5つの陳列パターン
以下のように、商品の特性やスペースに合わせて陳列の形(パターン)を変えることも有効です。
陳列パターン各種 |
詳 細 |
| 三角陳列(トライアングル陳列) | 中央を高く、両端を低くして三角形を作る陳列です。視覚的な安定感があり、お客さまに安心感を与えます。 |
| シンメトリー陳列 | 左右対称に配置する方法で、整然とした美しさや高級感、秩序を演出できます。 |
| リピート陳列(リピテーション陳列) | 同じ商品を規則正しく繰り返し並べることで、圧倒的な存在感を増し、新商品などを強力にアピールします。 |
| ジャンブル陳列 | ワゴンやカゴにあえて無造作に商品を入れる方法です。「お得感」や「掘り出し物を見つける楽しさ」を演出できるため、セール品や見切り品に最適です。 |
| 前進立体陳列 | 商品を棚の手前(前面)に揃えて並べることで、「在庫が豊富=人気商品でもすぐ買える」という安心感を与え、手に取りやすくします。 |
4. 売れるディスプレイを維持、最大化するには?
完成したディスプレイの効果を維持し、さらに売上を伸ばすためのポイントをご紹介します。
工夫ポイントあれこれ |
詳 細 |
| POPを活用して集視ポイントを作る | パッケージだけでは伝わらない商品の魅力やキャンペーン情報をPOPで補足し、お客さまの足を止めさせましょう。 |
| こまめなメンテナンス(清掃と補充) | 商品が売れて棚に隙間ができたり、ホコリが被ったりしていると魅力が半減します。定期的に商品を前へ出し(前陳)、在庫補充を行って、常に清潔で豊かな売り場を保つことが大切です。 |
5. まとめ
「売れるディスプレイの仕方」とは、単に商品を綺麗に並べることではなく、具体的には、お客さまの視線と購買心理を誘導する戦略的な売り場づくりのスキルです。ターゲットに合わせたテーマ設定と、効果的な陳列テクニックを組み合わせ、こまめなメンテナンスを行うことで、店舗の売上は確実に伸びるはずです。ぜひ本記事を参考に、自店舗のディスプレイを見直してみてください。
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