飲食店のプロモーションを考えるに当たり、新規顧客の獲得はもとより、特定メニューの販売促進、さまざまなキャンペーンなどの展開にはすぐれた「キャッチコピー」が必須となります。
ここでは、守るべき関連法規などに関する情報も含め、来店や注文の促進につながるキャッチコピーの作成方法のヒントをご紹介します。
1. 集客できるキャッチコピーを作るためのコツとは?
「こんなお店に行ってみたい」「このメニューを食べてみたい」など、目にしたお客さまのアクションを喚起させ、あるいは「ちょっと気になる」「いつか行ってみたいかも」といった印象づけを行うためには、以下のような観点から、キャッチコピーをブラッシュアップすることが大切です。
あなたが外注先に依頼したコピーをチェックする立場であっても、テキストをチェックする校正の際には以下のポイントをクリアしているかどうかを確認してみましょう。
ターゲットは誰なのか?
まずは、「誰に」伝えたいかを絞り込みます。漠然とした全方位に向けたメッセージよりも、「子育て中のミセスへ」「肩こりに悩む働き盛りのあなたへ」などとターゲットを特定した方が、アプローチがジャストであれば、読み手に「これは、私のことかも?」と思ってもらえる、ターゲットにリーチする確率が高まります。心理学で言うところの「カクテルパーティー効果(雑音の中でも自分に関係ある情報は聞き取れる現象)」をねらって、ターゲットのペルソナ(できる限り詳細に特徴を設定された架空の顧客像)を練り上げていくのもおすすめです。
目的が明確か?
昨今では、チラシ、ランディングページ、ウェブ広告など、広告宣伝に使えるメディアの選択肢も豊富です。使うメディアがどんな媒体であっても、「何のために、何をPRするのか」を具体化して、キャッチコピーに落とし込むことは必須です。「とにかく売り上げを増やしたい」という曖昧な目的ではなく、「インスタグラムのフォロワーを増やしたい」「ランチタイム前の時間帯で、集客を増やしたい」「キャンペーンの対象メニューの注文数を伸ばしたい」など、現状のニーズをきちんと分析したうえで達成したいゴールを明確化することで、適切な言葉選びが可能になります。
他店と差別化できる独自性、ニュースバリューはあるか?
ターゲット、目的を明確化した後、刺さる表現を模索するうえで大切なことは、貴店を差別化できる独自性やこだわりです。特に同じエリアでの競合店に比べて、どんな点がどのように魅力があるのか?貴店の独自性、こだわりポイントを冷静に分析し、明確な表現でそれをコピーに落としむことが重要です。また、新入荷の情報などニュースバリューがあるものも効果的です。ただし、『看板負け』ならぬ『コピー負け』が生じないよう、くれぐれも過剰な表現は慎みましょう。考案したコピーが物足りなく感じる場合、企画そのものを見直すのも一考です。
リアリティのある数字でアピールを
「本日、30%オフ!」「当店の売上ランキングにて、3ヶ月連続1位」といった数字は、シンプルに顧客に届きます。ここで大切なのは、コピーが喚起する期待値を裏切らないリアリティです。誇大広告にならないよう配慮しつつ、キャッチコピーをサポートするようなビジュアルなども添えると効果的です。
誘導したい具体的なアクションを明示する
読み手にどうしてほしいかを具体的に伝えることが大切です。「今すぐ予約を!」「Instagramをフォロー」など、PRの目的に沿った行動を促す言葉を添えることで、実際のコンバージョン(成果)につなげます。
ターゲットに迅速な行動を促すために
コピーのみならず、告知する商品やキャンペーンなどの「企画」そのものにも関わることですが、ターゲットの迅速な行動を喚起するには、「サマーセールは〇日まで!」「1日10食限定」のような表現で、こちらのニーズに合わせた顧客のアクションに繋がるよう留意しましょう。
コンパクトでキャッチーか?
キャッチコピーは、新聞や雑誌で言えば「大見出し」に該当します。前述の条件を満たしつつ、できるだけ少ない文字数で要点を伝えることが大切です。まずは「20文字程度」に収まるようにしてみましょう。
2. 要注意!「違法なキャッチコピー」は厳禁
コンプライアンスが重視される昨今、さまざまな法令を遵守する意識は常に持ち、法律に関わるNG表現にはくれぐれも注意しましょう。以下に関連法規と注意点を挙げておきます。
関連法規 |
注意点など |
| 薬機法(旧薬事法) | 「ダイエット効果あり!」のように、身体への具体的効果効能をうたう表現は医薬品以外では禁止されているため、注意が必要です。 |
| 景品表示法 | 景品表示法における優良誤認に見なされないためには、「世界No.1」「オンリーワン」などの表現を使う場合は、客観的な調査に基づいた明確な根拠や出典の併記が必要となります。 |
| 著作権法 | 「W杯の試合を放映中!」となどとうたい、別途料金を取る、または市販されているさまざまな映像ソフトなどを無断で上映するなど、パブリック・ビューイング的な集客方法は、権利元の許可がない場合、違法となります。 |
3. まとめ
適切なキャッチコピーは、あなたのお店の魅力を伝えてくれる広報担当、宣伝マンのような存在。
「誰に」「何を」「どうしてほしいのか」を明確にし、貴店ならではのこだわりや実績をコンパクトでキャッチーな言葉で表現すれば店舗の集客と売上アップに貢献してくれるはずです。
たとえ、外部の会社に制作を依頼する場合でも、貴店の魅力を的確に伝えなければすばらしい成果物の完成には至りません。キャッチコピーの考案に当たっては、まずは、客観的な目線でご自分のお店のアピールポイントをチェックしてみましょう。
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