SKU(エス・ケー・ユー、スキュー)とは、Stock Keeping Unitの頭文字をとった略語であり、「最小の管理単位」を意味します。小売店を経営に当たっては、商品の売上分析と在庫管理を正確に行うため、SKUの設定は欠かせない要素です。
SKUを正しく設定し、POSシステムと連携させることで、業務効率が大幅に向上し、売上アップと在庫切れの防止につながります。
1. SKUの定義と割り振りのルール
SKUは、1つの商品カテゴリー(アイテム)であっても、特定の属性が異なる場合に、それぞれに割り振られる固有の単位です。
SKUが分かれる商品の属性
同一商品であっても、以下の属性が異なる場合は、それぞれ異なるSKUとして数えられ、例えば、緑色のTシャツに4種類のサイズがあれば、それは4SKUとしてカウントされます。
属 性 |
詳 細 |
| 色 | 赤、青、白など |
| サイズ | S、M、Lなど |
| ブランド | ブランドが異なる場合 |
| 価格 |
価格が異なる場合 ※例:通常価格品とセット価格品など |
| 容量・正味量 | 100グラム入り、200グラム入りなど |
| 包装状態 | ギフトラッピング付きなど |
| 販売形態 | 単体で販売している商品をセットとしても販売する場合 |
SKUの管理番号とは?
それぞれのSKUを把握し識別するためには、店舗独自の管理番号を設定することが一般的です。これは16字以内の英数字を組み合わせたもので、店舗独自のものであるため、自由に決めることができます。
2. SKUが果たす2つの重要な役割
細かくSKUを設定し管理することは、以下のように、小売業の運営に際して重要な売上分析と在庫管理という2つの主要な要素を底上げできます。
SKU導入によるメリット |
詳 細 |
| 細かな売上分析を可能に | 単に「Tシャツ」などと大まかに商品を登録してしまうと、「どの色のTシャツの売れ行きが良いのか」「どのサイズに需要があるのか」といった細かな売上分析が難しくなります。そこで、アイテムの種類ごとにSKUを割り振ることで、正確な売上分析が可能になり、販売戦略に役立てることができます。POSシステムに蓄積された情報は、商品別売上ランキングや売上が多い曜日や時間帯の分析など、多様な売上分析に活用されます。 |
| 正確な在庫管理を実現 | SKUを細かく設定しない場合、どの在庫が不足していて、在庫切れを防ぐために何を発注すればいいのかなどの判断が困難になります。POSシステムに商品情報と在庫数量をSKUごとに登録しておくことで、商品が販売された際に在庫が自動的に更新されるため、在庫数量をリアルタイムで把握でき、発注判断に役立ちます。 |
3. SKUと他の商品識別コードとの違い
商品情報を表すコードには、SKUのほかにJANコードやPLUといったものがありますが、それぞれ役割が異なります。
コード名 |
略語、意味 |
主な役割とSKUとの違い |
| SKU | Stock Keeping Unit(最小の管理単位) | 店舗独自の在庫管理や売上分析に使う。色や価格、サイズといった細かな情報を含む。 |
| JANコード | Japanese Article Number(国際標準の識別コード) | どの事業者のどの商品かを識別する国際標準コード。自社管理用ではなく、色や価格などの細かな情報を含まない。 |
| PLU | Price Look Up(価格を調べる) | バーコードがない商品や量り売りの商品に対して、商品コードを入力することでPOSシステムが価格を呼び出すために、使用される。 |
※JANコードは世界100カ国で使われている国際標準の商品識別コード(海外ではEANコードやGTINなどと呼ばれる)ですが、価格情報が含まれていないため、レジで価格を表示するには、PLUをもとにPOSシステムに登録してある価格情報が参照されます。
4. POSシステムを活用したSKUの効率的な管理
SKUの管理は煩雑になりがちですが、POSシステムを活用することで、以下の通り、設定から在庫連携までを効率化できるのが大きなメリットです。
SKUの導入で実現するメリット |
詳 細 |
| SKUの自動生成機能 | SKUを表す英数字の組み合わせを一つずつ考えて登録するのは時間がかかります。一部の小売業向けPOSレジを利用すると、ワンクリックで全商品のSKUを自動生成することができます。この自動生成機能は、無料プランでも利用可能です。 |
| バーコード連携 | レジアプリの中には、iPhoneやiPadのカメラがバーコードスキャナーに変わり、バーコードをスキャンするとバーコードに含まれる情報をもとにSKUが自動で入力される機能を持つものもあります。 |
| 在庫情報の自動調整 | POSレジシステムに登録されたSKUを含む在庫情報は、決済情報と連動して自動で調整されていくため、担当者が手動で在庫数を更新する手間がなくなり、在庫管理・売上分析を効率化できます。 |
5. まとめ
SKUは、Tシャツのサイズや色といった最小単位までを管理するための「商品の戸籍」のような存在。この戸籍情報をPOSシステムで正確に管理することで、どの商品に需要があり、いつ発注すべきかをリアルタイムで把握し、小売店の経営判断を迅速かつ正確に行うことが可能になります。
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